この仕事の面白み
当塾は入塾試験もないからか、様々な生徒が来ます。
成績を伸ばしたい生徒や受験生だけでなく、2~3回停学を食らった女子中学生、入試本番数か月前に両親が離婚して精神的に不安定になった中学受験生、病気で中2からほとんど学校に通えていない高校受験生など、本当にいろんな生徒がいました。
受験目的であれば勉強して当然と思っています。勉強しないならしなくてもいいんじゃない?ってスタンスをとりますし、私がすべきことは指導以外に、どうすれば合格できるかの近道を考え、戦略を練るくらいです。
そうでない生徒は、勉強する習慣をつけることから始めなければなりません。
8月に入会した中1の生徒と小4の生徒は、勉強する習慣をつけることからのスタートでした。
小4の生徒は(まだ幼いので)なんとかなると思いましたし実際問題なかったのですが、中1の生徒はどうなるか心配でした。
初期の段階で指示したノルマをしてきませんでした。理由は「お祭りに行ってたから」。
「ホンマにする時間なかった?」「うん」
「そうか。じゃ、やらなくていいんじゃない?渡してあるプリントも要らんやろ?返して」
と言って返してもらいました。
そのうえで、
「私はやる気のある子の応援をしたいから、このプリントもやる気のある子に回すわ。やる気になったら渡すし、やる気が出てきたら言って」
と突き放しました。
その日のうちに「プリント、ください」と言ってきました。
「解いたら、LINEで画像を送って。添削するから。1日のノルマがその日のうちに仕上がらんかったら、プリントからバインダーから全部返してもらうし」
と言いました。
LINEを利用したのは、日時的に来室が困難だからです。
保護者の話でも始動の遅い子で、なんやかんやで午後9時くらいから動き出します。
さらにちょっとしたことで凹んだりへそを曲げたりするので、LINEのやり取りで励ましたりしました。
北山教室が午後10時頃終わりますが、そこから帰宅し、12時頃まで添削とLINEでの指導。
正直大変です。
しかし1~2週間して変化が。
取り組む時間帯が早くなりました。部活がなかったりすると、夕方には画像を送ってきたりしました。
あれだけ正負の数や文字式のカッコを外す作業でてこずっていた子が、難なく解き、先取りの方程式まで解けるようになりました。
時には登校前に取り組んで送ってくることもあり、保護者も驚いておられました。
昨日は久々に部活があって疲れたのか、LINEのやり取りが途中でストップ。恐らく寝てしまったなあと思い保護者に連絡。案の定寝てしまったようです。
しかし朝にLINEで直しが送られてきました。直しを仕上げた後、
「朝ごはん食べてきます」
とLINEが来ました(笑)
もちろんこまめに「えらい早く送ってきたやん!」とか「直しを仕上げてえらいなあ」などと励ましのLINEを送っています。
こうやって日々の勉強の習慣が身につくなど、どんどん変わっていく様子を目の当たりにできるところに、やりがいを感じます。
0から1にするのは大変ですが、なかなか面白いです。
だからといって、ヤンキーやギャルが来たら対処に困るかもしれませんが(笑)
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