愛情の大きさ・伝え方

中高生の学年末試験がほぼ終了。

洛北附属に通う中1生と同志社に通う高1生は、天皇誕生日や日曜にも塾に来てよく頑張っていました。平日も通常時間帯より早く開けてほしいとリクエストしてきたので、快く応じました。頑張ろうとする生徒に対しては、精一杯応えます。結果はまだですが、こういう努力は無駄にはならないでしょう。

この中1生が日祝日や試験後直接塾に来る時にはお弁当持参で来るのですが、きまってサンドイッチ。それもコンビニやパン屋で買ったものではなく、お母さま手作りのサンドイッチです。

そのサンドイッチを見て「またサンドイッチか?!お母様に頼んでるの?」と聞くと、「うん。最近パンを食べてなかったから…」と謎の返事(笑)

お弁当にご飯よりもパンがいいと言ったら、お母様がサンドイッチをお作りになられるとのこと。

私も料理をしますから、サンドイッチを作る大変さはわかります。だから「毎回毎回大変やん!卵サンドやら色々作らはるんやろ?!お母様、大変やで。」と言ってました。

試験期間も終わりという時、その生徒のお母さまにメールすることがあったのですが、その時に「毎回サンドイッチを作られるのも大変ですね」と書いて送りました。

返事があり、このように書かれていました。

「学校でも塾でも、私と離れている時の会話はお弁当だと。必ずお弁当の感想を言ってくれます」

中学受験生の保護者に対して、私は、「親御さんのすべきことは、送り迎えとお弁当作りも含めた健康管理だけです。勉強に関する一切のことは私がするので、送迎と健康管理の2点だけお願いします」と言います。

以前だと、保護者からは「とても楽をさせてもらっています。他塾に通う子の保護者と話をすると、面談や塾で行われる中学の説明会など色々と煩わしいことがあって大変みたいですが、送迎とお弁当作りくらいなので…」と言われてありがたがられたものです。

しかし最近はお弁当作りなどの健康管理すら煩わしく思われるようです。コンビニなどで買ったお弁当を持たせたり、子供が勉強中自室で寝てしまっても朝までほったらかし など。恐らく自分の仕事もあって、お弁当作りどころではないのでしょう。

このお母様が作られるサンドイッチは、中1生とのコミュニケーションのきっかけになっているのはもちろん、保護者の愛情を我が子に伝えるツールにもなっているのでしょう。

そういう愛情を常に受け取っている子は、この生徒のように精一杯頑張るでしょう。

お母様には

「そういう親御さんは本当に減ってきました。そういう愛情はお子様にも届くでしょうし、感謝の気持ちをいつまでもお持ちになられると思いますよ」

と伝えておきました。

私も中高そして浪人時代はほぼ毎日お弁当を作ってもらっていました。親に感謝せねば(笑)

厚志館

面倒見と実績は一流 月謝は二流 知名度は三流の厚志館です。 京都の北山と嵯峨嵐山にある個人塾(自習室&受験塾)です。 厚志館の特徴は、生徒1人1人にあわせた丁寧な指導と高い分析力。 そしてその成果である高い合格率。 第1志望校合格という成功体験が、今後に好影響を及ぼすでしょう。 少々大変かもしれませんが、楽して夢は叶いません。 当塾に通い、夢を叶えてみませんか。