なかなか難しい

20,21で記したように、今回この2人は普段の力が出せなかったように思います。

手取り足取り指導すれば好成績が取れるかもしれませんが、私は中高生に対してそこまでしたいとは思っていません。

そういう指導は付け焼刃で終わってしまい、なかなか自立できないからです。

特にこの2人は当塾で中学・高校受験を経験しており、その間に「勉強の仕方」を教え込んであります。あとはその「勉強の仕方」どおりに行うかどうかです。

今回の場合、中2の生徒はちょっと無計画でした。「タイマーを使って、制限時間を設けて行う」とアドバイスしても、頑固なのか難問をいつまでも考えるタイプなのですが、その特徴が裏目に出ました。

とはいえ、中高一貫校に通っており、まだ2年目。こういう失敗も経験しながら自分に合った勉強スタイルを築けばいいと思っています。

高2の生徒が反省の弁を口にしていた数学は、私も質問を受けながら「試験の1~2日前でこの状態じゃまずいでしょ?」と思っていました。

今回の結果を受けて「早い時期に定期試験の解き直しをすべき。その後は、『不十分だった』と言っていた先取りをすべき。冬休み中に〇〇の範囲を終わらせることを目標にすれば?」とアドバイスしましたが、私がするのはそこまでです。

その言葉を実行するのは生徒自身です。しないならしないでかまいません。それもその子の責任です。またやらかしたならやらかしたで、何か得るものもあるでしょう。

時間のかかる指導の仕方かもしれませんし、すぐ結果を求めたがる保護者にはなかなか受け入れていただけないようです。しかし長期的に見れば、この方法の方が生徒のためにはいいと思っています。



厚志館

京都の北山と嵯峨嵐山にある個人塾(自習室&中学・高校受験塾)です。 厚志館の特徴は、生徒1人1人にあわせた丁寧な指導と高い分析力。 そのため、合格率が高いです。 2022年度も全員(高3生3名、小6生1名)合格!