生徒への思い
小学生は中学受験志望者が多く、手取り足取り教えながらこちらの考えを話します。だから私の考えも身につきやすいのですが、中高生に対しては手取り足取り教えることがないので、私の考えとして以下のようなことを言います。以下は、先日入会した中1に対してプリントにして渡したものです。
1. 当塾は縦の繋がりを大事にしています。それは上級生が下級生にエラそうにするということではなく、「上級生は下級生の面倒を見る。上級生が下級生の手本になり憧れの存在になることで、いい環境になる」という考えから。そのため、同級生や下級生が質問して来たら、責任をもって応じなければならない。
2. 自主学習をしたくなければしなくてもいいが、その時はプリントを返す。
1について
下級生や同級生に質問されて「わからない」と言って避けるのではなく、他の人に聞こうが調べようが、とにかく自分で解決するように。
とはいえそういう機会はなかなかないでしょうが、定期試験勉強で一緒に勉強する機会があるかもしれません。はじめのうちは無理かもしれませんが、そのうち、質問が来たら教える必要があります。そのためにも、少しでも分からないことは質問し、しっかり理解しておく必要があります。
つまり、分からないことを私に聞いてきた場合、「理解する」の基準は「他の人に教えられるかどうか」です。
2について
英語と数学は毎日する必要があります。どうしてもできない場合は、前日に2日分するか、後日2日分するなど、工夫してください。後日する場合は連絡するように。どうしてもできない場合は、ちゃんと連絡するか、どうすればいいか相談するように。
別にやりたくなければやらなくてもいいですが、「やる」と言ったからプリントを用意しました。プリントを用意するにも手間もお金もかかっています。やらないなら、やる気がないとみなし、プリントを返してもらいます。返してもらったプリントは、やる気のある人に回します。
ただ、それ以上に、「やる」と言ってやらないければ、勉強無関係に、相手との信頼関係が損なわれるでしょう。
たとえ勉強ができなくても、周りの人のことを考え、信頼関係を築くこと、そしてその信頼関係を崩さないことが大事です。
私自身、勉強も大事とは思いますが、勉強以外の、というか勉強以前のことが大事だと思っています。つまり勉強以上に、他者を思いやる気持ちや他者との信頼関係が大事だと思っています。こういう姿勢が身につきさえすれば、最悪、勉強ができなくてもいいとさえ思っています。社会人になれば、こういうことの方が勉強以上に大事だと気づくはずです。そしてこれがしっかりできている人は、なぜか勉強もできます。
私は、やる気のある人を精一杯サポートしたいと思っています。アドバイス通り勉強し、それでも成績が上がらなければ、それは私の責任ですから、別の勉強法を示したりします。しかしやる気がなかったり自分勝手なことをして成績が上がらない時まで責任を負うつもりはありません。
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