子どもに何を身につけてほしいか

子供を塾に通わせることで、子どもに何を身につけてほしいのでしょう?

学力はもちろんでしょうが、学力だけでしょうか。

もしそうであれば、当塾は候補から外れて当然ですし、外していただいて構いません。

ちなみに学力であれば、当塾では受験生に対して、第1志望校合格可能性50%以上の学力は身につけてほしいと思っています。

それは、成功体験があれば自身の今後の指標にもなると思うからです。

そのため、私が指導に携わる場合は、けっこう厳しく指導します。時には激しく注意します。

(このように書くと、生徒が何も悪いことをしていないのに年中カリカリしているのか、とか、それはハラスメントじゃないかとか言われそうですが、そうではありません。ちゃんとしている生徒にまで注意するわけがありません。注意を受けたくなければ、注意を受けないように行動すればいいだけです)

それで合格したのであれば、いくら憎まれようが恨まれようが構わないだけの覚悟を持って指導しています。

さて、私はそういう指導を通して、上記のような学力だけでなくプラスαを身につけてほしいと思っています。

世の中には、勉強以上に大事なことがあると思います。例えば礼儀や他者を思いやる心などです。

そういうことまで当塾では身につけてもらおうと指導しています(さらには「縦のつながり」も大事だと教えています)。

「勉強を教えるだけで、そんなことまで身につくわけない」と思う人がいて当然だと思います。事実、身につかない生徒もいますし、身についたとしても塾を卒業してしばらくしてから…みたいなケースだったりします。

以前にも記しましたが、塾を卒業してしばらく経つ生徒が会いに来てくれ、「あの時の言葉の意味がようやく理解できました」とか「しんどかったけど、あれで忍耐力がつきました」とか言ってくれると非常に嬉しいです。中には「周りの人への気遣いを、先生から学びました」という教え子もいたりします。

タイパ重視・効率重視の世の中で、時代遅れの指導とは思います。しかしこういう時代だからこそ余計に大事にすべきことだと思うので、この古臭い指導を続けていくつもりです。


厚志館

京都の北山と嵯峨嵐山にある個人塾(自習室&中学・高校受験塾)です。 厚志館の特徴は、生徒1人1人にあわせた丁寧な指導と高い分析力。 毎年受験生がいるわけではないので、合格戦績のない年もありますが、総じて合格率は高いです。