ある記事について③
先日の「ある記事について②」の続きです。
「中学受験は、高校受験に比べて、良くも悪くも親の力がものをいう」について
これはその通りだと思います。「思春期の子に親が何を言っても無駄だから、高校受験は良くも悪くも子が自分で頑張らないといけない」ともありますが、全くもってその通りです。
子供と親の負担率として、中学受験は親が3割に対して子が7割、高校受験は親が1割に対して子が9割とありました。
高校受験に関してはうなずけますが、中学受験ははたしてそうかなあという思いがあります。親の割合の方が子の割合より高いんじゃないかと思います。
とはいえそれは本格的に中学受験勉強が始まる小4・5年生までの話です。そこまでは親の負担は9割でしょう。小4・5年生からは、経済的負担を除けば、食事作りと健康管理、送迎くらいでしょう(昔はそう言うと「それだけでいいんですか?」「他塾に通っている子の親の話を聞くと、楽させてもらってます」と喜ばれたものですが、今や食事作りと健康管理・送迎すらかなりの負担と思われるようです)。もちろん保護者が子供の勉強も指導するとなると負担は格段に増えますが、そこは「餅は餅屋」、塾などに任せるべきだと思います。塾によって保護派の負担率は変化するでしょうが(当塾は比較的低い方でしょう)。
では「小4・5年生までの親の負担率が9割」と言いましたが、その内容はというと、ざっと次の6つが考えられます。
①「見る・聞く・話す」といった基本作業ができるように育てる
②子の将来を考え、逆算してレールを敷く
③そのレールに子が気持ちよく(無意識に)乗れるよう、子を導く
④日々の学習習慣を身につけさせる
⑤将来の受験勉強に耐えられるよう、健康管理をし、体力をつける
⑥最低限の礼儀を身につける
これらがクリアされれば、記事にあった「親が3割に対して子が7割」も理解できますし、親が負担する3割のうち2割は塾などに任せればいいでしょう。
続きはまた後日。
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