低学年の指導で心がけていること
大手だと、小4対象に用意しているクラスが、志望校や希望がどうであれ、授業回数は週3回程度のようです。
小4から抜かりなく準備する必要があるので、週3という設定なのではないでしょうか。早く動くに越したことはないということでしょう。
ただ、何より大事なのは、日々の学習習慣が身についているかどうか、です。
学校の勉強だけでは全然足りません(特に難関私立は)。
習い事などをしていても、毎日学校の宿題と学校以外の勉強をする時間を設け、コツコツしているのであれば、志望校にもよりますが、週3回は多いような気がします。当塾は、週2回(事情によって1回になったり3回になったりしますが)です。
これまでの経験ですが、中学受験を本人の意志だけで、というのは、なかなか難しいです。
これまで子供の自主性・責任感を育みながらであれば、「子ども自身が望むのであれば…」もわかりますが、これまでそういうご家庭に巡り合えたことはほとんどありません。
普通の小学生、しかも低学年の子が「〇〇中学に行きたい」と言うのは、「大人になったら医者になりたい」と言うのとあまり変わりないのではないでしょうか。
そういう意味では、中学受験は、保護者の意向が大きく働くものと思います。
それは何も我が子に無理強いするという意味ではありません。
保護者は日頃からお子様の様子を見ているわけですから、お子様の特徴を見て、「こういう中学に進めば、この子の将来の選択肢が広がる」と思ったら、その中学を志望中学に据え、お子様がその中学に行きたがるように仕向けてあげるのがいいでしょう。
例えばその中学の良い点をことあるごとに言う、などです。
但し、良い点を2~3つ言うたびに、「でも、そんないい学校は入るのにテストがあるし、みんな行きたがるから、一生懸命勉強しないと入れない。場合によっては習い事もやめなければならない」と釘をさす必要もあります。
そういうことを半年~1年繰り返したうえでお子様の意向を聞き、もし受験するとおっしゃったら、ある程度の覚悟ができているということでしょう。
中学受験を目指すと、通う塾は進学塾でなければ…と思われるかもしれません。当塾も受験勉強に入ればそれなりの勉強量になります。
しかし低学年の間は、たくさん先取りして、難しい問題が解けるようになるより、「日々の学習習慣を身につける」と「正しい勉強法を身につける」だけを心掛けて指導しています。その中で力がついてきたと思えば先に進めますが、教えたことを忘れていると思ったら、躊躇なく戻ります。
これは中学受験をしない小学生の指導も同じです。彼らにとって大事なのは、「日々の学習習慣を身につける」と「正しい勉強法を身につける」であり、それが身に着けば、地元の中学校に通おうが、高校受験で苦労はしないのではないでしょうか。
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