「楽しく」と言われても
問い合わせがあった方と面談すると、けっこうな確率で
「我が子には、楽しく勉強してほしい」
と言われます。
こう言われるたび、私は違和感を覚えます。
例えば、小学校低学年の生徒や中学受験しない小学生には、楽しくなるように心がけます。
彼らにはまず毎日勉強するという習慣を身につけることが大事だから、そのように心がけます。
それでも、指示した通りに行うことは、楽しく勉強を進めるための最低限の条件でしょう。
「好き勝手やります、宿題は仕上げてきません、それでも楽しく勉強してほしいから注意するな」みたいな保護者も稀にいますが、んなアホなって思います。
楽しく進めるためには、そうなるようにお互いが努力することが必要でしょう。それなのに一方的に要求されてもうまくいくはずがありません。少なくとも私はそんな子に対してニコニコ接するような器量を持ち合わせていません。
また、受験を希望しているのに「楽しく…」と言われても、それは無理なことです。
そのようなことをおっしゃる方は、オリンピックの金メダリストが日々楽しく練習して金メダルを獲得したかどうか、想像してみればいいでしょう。
ほぼ間違いなく、四六時中競技のことを考え、したいことや食べたいものも我慢し、血の汗流しながら練習しているでしょう。
「目標を達成する」というのはそういうことです。
それを、「習い事は続けます、勉強は楽しくしてほしい、志望校に合格」…そんなうまい話があるわけありません。
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